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耕作放棄地とは
1年以上作物が栽培されていない土地
耕作放棄地とは、「もう利用されていないが、過去に作物が育てられていた土地」になります。農林水産省では、耕作放棄地を「以前耕作していた土地で、過去1年以上作物を栽培せず、しかもこの数年の間に再び耕作する意思のない土地」と定義しています。これは5年ごとに行われる農林業センサス(農林業施策の企画・立案・推進のための調査)で、農家などの主観に基づいた回答により把握されます。

耕作放棄地の増加による問題
耕作放棄地が増加している主な原因として、農業者の高齢化や後継者不足による農業人口の減少が挙げられます。農業を行う人がいなくなり、土地が放置されるケースが増加しています。

01
雑草や害虫が発生する
農地を放置することによって、雑草が生えたり、害虫が発生したりする問題もあります。十分な管理が行われず、周囲の迷惑になったり、景観の悪化や周囲の農地への悪影響を及ぼします。

02
災害時の危険性が高まる
農地には、洪水などの災害を防ぐ機能がありますが、耕作放棄地となって管理されなくなると、農地が持つさまざまな機能が失われます。防災の観点からも、耕作放棄地の発生防止や解消に努めることが求められます。

03
廃棄物の不法投棄の原因となる
耕作放棄地への廃棄物の不法投棄は、景観を損ない、自然界への悪影響が懸念されます。また、農地への再生に多大な労力を要するようになってしまいます。

04
野生動物の行動圏となってしまう
中山間部では、シカやイノシシなどの野生動物が耕作放棄地を餌場にすることが問題となっています。耕作放棄地を拠点とすることで、人間と野生動物の距離が縮まり、周囲の農作物被害も発生しています。
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